家を建てるにあたってユニバーサルデザインを取り入れると、生涯に渡って快適に住める家にできます。ユニバーサルデザインとは性別や年齢や身体の状態などに関わらず、誰でも快適に使えることを意識したデザインで作られたもので、製品はじめ建物など幅広い分野で取り入れられています。家の場合は、段差をなくしたフラットな設計を全面に取り入れることがその一例となります。またトイレや浴室などを広く設計することで快適性を高め、車椅子などでも入れるスペースを確保しておきます。浴室の扉や玄関の扉なども、年齢や性別に関わらず開閉しやすいものを選ぶこともユニバーサルデザインの一環と言えるでしょう。では外構部分においては、ユニバーサルデザインのどんな実例があるのでしょうか。
家以外の屋外にある構造物を、外構と言います。庭全体や駐車場も外構ですし、門やフェンスや玄関へのアプローチも外構です。外構部分は家と比較してリフォームしやすい箇所ですから、ご家族の状態に応じてユニバーサルデザインの外構を取り入れていく方法もあるでしょう。特に高齢になられたご両親との同居の際や、ご自身の将来に向けた準備としてリフォームを検討できます。アプローチの階段部分にスロープや手すりを設け、門は開閉しやすい引き戸タイプに変更したり、門扉のレールなどを取り除くなどの修繕でユニバーサルデザインを取り入れられます。庭に段差がないウッドデッキを設けることで洗濯作業が楽になり、車椅子でも屋外に出られます。
これらはお子さんや奥様の生活にもメリットがあり、新築時から検討しておけば生涯に渡って快適に生活でできます。駐車場への通路やゴミ捨て場所などは、雨に濡れない工夫があれば快適性が増すでしょう。アプローチや庭周りの段差は少なくして、通路は滑りにくいものを選ぶこともユニバーサルデザインの外構のひとつでしょう。どんな実例がるのか知っておけば新築時のプランに取り入れられますから、ユニバーサルデザインの外構について、ぜひ情報収集を行っておきましょう。