現在住んでいるのは、新興住宅地の中にあります。比較的、スペ-ス的に余裕のある建売住宅が集まっていて、庭がたいていの御宅には用意されています。外を通るとそれが見えて、そこに住んでいる人の人柄が表れた形になっています。単に空間として放置されている家もありますが、凝っているところはプロはだしの家もあります。そんな庭のある家の住人はたいてい手入れをかかさないので、外に出ていることが多く、庭の話題で知り合いになることが多く、地元のDIYの店のこととか聞いたりする関係になっています。また自慢の庭の製作コンセプトを聞いたりして、情報交換をしています。
そんな庭名人の人からいろいろと話を聞いている間に、私も私なりに自分の求めているものがはっきりしてくるのでした。妻と娘が、「洋花の咲いている庭が欲しい、季節感が感じ取れる明るい庭が良い、」と以前のマンション暮らしの時に行っていたのを思い出しました。洋風の庭では、建物を中心に、バランスとハーモニーに注意しながら、庭木や工芸品の配植、配置を考えるのが基本なので、大体のプランをスケッチブックの上に書いて妻、娘と話し合うようにしました。淡路島のテ-マ-パ-クをイメ-ジした感じになりました。実際は、20m2程度の小さな庭なので、アクセントになる置物も小さいものになりましたが風車のミニチュアとピサの斜塔のミニモデルを入手して、その周りに洋花を植えるようにしました。
その季節でバラ等が鮮やかに咲いた時は、本当に鮮やかで、その中に世界のミニ建造物があるのがとても生えて我ながらインスタ映えするなあと思いました。庭の2/3は妻、娘のリクエストを聞いて洋花が中心のスペ-スになっていますが、残りの1/3は主人である私の趣味でコ-ディネイトしました。私は学生の時に京都で暮らしていたので、京都の文化に強い憧れがあり、特に石庭というものに強く惹かれているのです。石庭といえば、龍安寺ということになります。その龍安寺の庭風にしてみようと考えて、白いジャリをDIYの店で買いこんできて私の自由にしてよい1/3のスペ-スに敷き詰めてみました。
これが良かったのです。そしてその後は近くの河川敷で苔の生えた岩を二つ拝借してきていい位置に置きました。すると、きっちり「龍安寺の石庭もどき」が出来たのでした。後は悪乗りして、ライトアップの設営をすることで完璧でした。地元でも見に来る人がいて、和洋折衷の庭として、少し有名な庭になっています。